往時宇宙飛翔物体 システム機械設計屋の彼是

往時宇宙飛翔物体 システム機械設計屋の彼是 宇宙blog

人工衛星の設計・製造・管理をしていた宇宙のシステム・機械設計者が人工衛星の機械システムや宇宙ブログ的なこと、そして、横道に反れたことを覚え書き程度に残していく設計技術者や管理者、営業向けブログ

対象:営業

宇宙産業の規模を他の業界ランキングと比較【2023年】

宇宙業界が盛り上がっていると言われることもあり、世界規模では2030年代後半には100兆円の市場規模と言われています。 日本政府目標としては、2030年代までに2倍を目標としています。 [目次] 宇宙業界の規模 日本の業界規模の中での宇宙産業 宇宙業界の規模…

【就活生のための】宇宙開発業界の業界研究・宇宙就活

宇宙業界とは 宇宙業界、あるいは宇宙開発ビジネスという括りで考えると、宇宙関連機器の発注者、製造者、運送者、運用者、分析者、利用者に分けられます。 宇宙業界は、宇宙開発初期から延々と関わり続けてきたオールドスペースと、2010年代後半より始まっ…

「マツコの知らない世界」でみる「宇宙の世界」

「マツコの知らない世界」でみる「宇宙の世界」 明日よる8時57分#マツコの知らない世界 【宇宙の世界】ゲストは・・・▼宇宙についてぶっちゃけにきた宇宙飛行士野口 聡一さん @Astro_Soichi宇宙に3回行った野口さんが気づいた宇宙の真実とは…さらにメタバー…

月のFACT/事実

月は地球唯一の天然の衛星です。 月は地球と同期して自転しているため、常に同じ面を地球に向けています。 ただし、地球から月を観測すると、見かけ上、秤動(ひょうどう)と呼ばれるゆっくりとした振動運動が見られます。 そのため、月の半分ではなく、約59…

宇宙の技術は役に立つ!宇宙技術のスピンオフその3【基礎から知りたい】

日本ではアメリカに比べてコストを抑えている方(特に宇宙探査)だが、宇宙開発には多くのコストがかかります。 現在でもそう考えられているのかわかりませんが、宇宙の研究開発に科学的経済的な価値があるのか多くの疑問を投げかけられた時がありました。 …

製品と市場シェアに関わるランチェスター理論

ランチェスターシェア理論、クープマンモデル (クープマンの目標値) マーケティング用語で市場において何%シェアを獲得していれば、市場において安定であるか、どの市場に対して影響があるかをアメリカの数学者B.O.クープマンのランチェスターの戦略方程式…

基本宇宙計画の重点事項(2022年5月版)の内容を年表で書き出してみた

基本宇宙計画とは 基本宇宙計画は、宇宙の大きな可能性と、現在我が国が直面している厳しい状況を認識し、今後20年を見据えた10年間の宇宙政策の基本方針を以下のとおり定め、官民の連携を図りつつ、予算を含む必要な資源を十分に確保し、これを効果的かつ効…

ロシアの撤退で国際宇宙ステーションに何が起こっていくのか

credit:NASA https://images.nasa.gov/details-9802668 あまり時事ネタはやらないのですが、浮かんでしまったのでまとめました。 2022年4月30日、以前より、国際宇宙ステーション(ISS)の撤退を表明していたロシアの国営宇宙機関のROSCOSMOS(ロスコスモス)…

代替の経済性(economies of substitution):再設計するコストは新規のシステムを構築するコストを上回る【基礎から知りたい】

代替の経済性(economies of substitution) 代替の経済性(economies of substitution)とは、最初から再利用や交換を考えて設計した製品の開発コストは、製品を再設計するよりコストが低いことを示す概念です。 生産までに時間がかかる製品 人工衛星は、いま世…

宇宙機のポンプ技術は補助人工心臓である心臓ポンプに応用されている【宇宙の技術は役に立つ】

credit:NASA https://images.nasa.gov/details-jsc2004e26519 NASAのテクノロジーが命を救う 宇宙機(人工衛星、探査機、宇宙船)の技術は、宇宙だけではなく地上でも使われています。 病気が原因での世界で確認されている最大の死因のひとつに「虚血性心疾…

宇宙業界用語「ホステッド・ペイロード」ってなんですか?

日本とアメリカは2020年にホステッド・ペイロード協力について合意しました。 ※日本語ではホステッ「ト」ではなく「ド」です。 今回はホステッド・ペイロード協力の中身ではなく、ホステッド・ペイロード(hosted payload)そのものについて述べていきます。 …

人工衛星が何の役に立っているのでしょうか?宇宙技術のスピンオフ【基礎から知りたい】

人工衛星は何に役立てられているのだろうか? 人工衛星って何なのか? 今回は初心に立ち返り、改めて人工衛星について解説します。 目次 めっちゃ高いところにある人工物、それが人工衛星 身近な人工衛星 人工衛星が止まったらどうなるでしょうか? 参考資料…

金属3Dプリンタで使える部品とロケット【機械設計者向け】

今回は金属3Dプリンタにより製造する部品を使用するうえでの考え方をまとめました。 目次 金属3Dプリンタで許容できないもの それでも金属3Dプリンタ自体の製造公差が発生します。 ロケットと金属3Dプリンタ 3Dプリンタで推進薬タンクを製造する 参考文献 金…

たまに出る宇宙業界用語「高精密度測位補正技術(MADOCA-ppp)」について

測位システムの高精密度測位補正技術(MADOCA-ppp)を知ろう GPSというと、現在の自分の位置を知る測位システムとして知られています。 ただし、地理情報システム(GIS:Geographic Information System)に関わる人や人工衛星に関わる一部の人はGNSS(Global…

宇宙業界用語「JAXA認定品」とは

JAXA認定品とは、人工衛星、宇宙ステーション、ロケットなどの宇宙機に使用可能な品質レベルを満たしていること部品に対して、製造する設備も含めて認定した対象の電気電子機器及び部品のことをいいます。 また、JAXAでは電気電子機器及び部品のことを認定品…

SpaceX社の通信衛星コンステレーション(スターリンク)の混信回避方法

衛星コンステレーションが話題になって幾日、電波が混線する可能性に気づいた方がいるのではないでしょうか。 今回はSpaceX社の打上げている通信衛星であるスターリンクの混線回避方法について調べてみました。 スターリンク衛星の通信が混線する可能性 電波…

衛星データで鉱物資源を調査する方法【2021年での事業レベルと研究事例】【宇宙の技術は役に立つ】

鉱物資源のリモートセンシングとは 農業に人工衛星の観測データが使用されてきています。 農業で使用される観測データは、赤外データを使用しているのですが、同様に金属を検出することができます。 赤外観測装置は、物体が反射や放出された光を観測していま…

宇宙市場に参入!宇宙製品を展開するための技術面からの初めの一歩【基礎から知りたい】

宇宙業界で活用されていた技術を日常品(宇宙業界では民生品)に活用していくというのが大きな流れでした。 2010年代後半から、逆に民生品の技術を宇宙業界に取り入れるような流れになってきました。 問題は、宇宙品がとても厳しいという話が広がりすぎて、…

【調査してみた】人工衛星の太陽電池セルによる発電はグリーン電力証書の対象となるか【宇宙ビジネス】

グリーン電力証書というシステムがある 資源エネルギー庁が打ち出した政策でグリーン電力証書というシステムがあります。 再生可能エネルギーによる電力をエネルギーとしての価値ではなく、環境保全への貢献としての価値(環境価値)を取引可能な証書とした…

【調査してみた】グリーン電力証書について。世間で知られていない間に取引はすで始まっている。

グリーン電力証書とは 太陽光や風力などで発電した電力を化石燃料や原子力を利用して発電している電力と区別し、消費することなく永続的に利用できる再生可能エネルギーをグリーン電力としています。 ※太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、発電…

【機械設計者向け】サーファーの技術がロケットの問題を解決した海外では有名な事例

サーファーの技術が宇宙開発を救った #TIL that engineers had issues with the honeycomb insulation on the #SaturnV second stage, so they ended up hiring local surfers from #SealBeach CA, who had experience in working with the material, to app…