2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
気象衛星NOAA-15(NOAA-K)のSバンドアンテナの故障 Credits: NASA GOES-L https://images.nasa.gov/details-KSC-99pp0489 極軌道気象衛星は、南北の極付近を通り赤道を大きな角度で横切る軌道を持っています。 これは、低高度(NOAA の場合は約850km)を短…
宇宙機搭載イメージングカメラの汚染への対応(1999) 人工衛星において光学観測は、その結果が見た目でも分かりやすく、直観的にも出来を判断されてしまいます。 地上のカメラにおいても、保管方法を間違えてしまえば、レンズにカビが生えたり、汚れが付着…
振動音響などの応答を考慮した構造設計荷重を導出するための組み合わせ方法 振動試験より音響試験は物理的に難しい。 試験コンフィギュレーション上は、それほどと思うかもしれないが、小型衛星の場合はその限りでないかもしれないが、数メートル級の音響設…
以前、展開機構のYOUTUBEをまとめていたのですが、今回は振動試験物の動画を集めてみました。 mechanical-systems-sharing-ph.hatenablog.com 振動試験をはじめて実施することになった方へ何かしら参考になればと思います。 動画紹介なので、ちょっと重い。 …
リチウムイオン電池の火災 リチウムイオン電池の爆発事故は、世界各地で発生していますが、宇宙船のエネルギー貯蔵システムとしてリチウムイオン電池を使用しているNASAでも発生しています。 今回は地上設備で発生したリチウムイオン電池の火災についてまと…
プロジェクトから得たロケット打上げまでの1年以上におよぶ準備計画の重要性 Credits: NASA https://images.nasa.gov/details-KSC-2009-4762 2020年の3月に制定されたJAXA共通技術文書の存在を知っているでしょうか? JERG-2-701 運用準備標準のことです。 …
限られた宇宙船リソースとしてリアクションホイールを管理する(2002) 宇宙船と言えば国際宇宙ステーション(ISS)が有名です。 ISSの大きさは大人用サッカー場と同じ広さです。 ただ、居住空間となると地上のように面積では出せず、体積で表すと935m2程度…
Credits: NASA https://images.nasa.gov/details-PIA23878 Maxar Technologies社(旧DigitalGlobe社)は、現在商業衛星で最も解像度の高い30㎝級の地球観測衛星WorldViewシリーズの製造・運用を行う企業です。 WorldViewシリーズは、日本の防衛省でも使用さ…
電子部品のための電子回路の設計とワーストケース解析 人工衛星は軌道上に打上げられると修正を加えることができません。 宇宙という、日常でも、多くの機械が動く工場の中とも違う環境下で回路が動くことになります。 機能を満たすことはもちろん、性能の範…
海外のSIGINT衛星 Credits: NASA https://images.nasa.gov/details-200907160005HQ 日本の防衛白書の中に電波収集衛星という言葉があります。 このため主要国は、C4ISR機能の強化などを目的として、軍事施設・目標偵察用の画像収集衛星、弾道ミサイルなどの…
電波収集衛星についてまとめてみる Credits: NASA https://images.nasa.gov/details-s77e5022 日本の防衛白書の中に電波収集衛星という言葉があります。 このため主要国は、C4ISR機能の強化などを目的として、軍事施設・目標偵察用の画像収集衛星、弾道ミサ…