月は地球唯一の天然の衛星です。
月は地球と同期して自転しているため、常に同じ面を地球に向けています。
ただし、地球から月を観測すると、見かけ上、秤動(ひょうどう)と呼ばれるゆっくりとした振動運動が見られます。
そのため、月の半分ではなく、約59%程度を観測することができます。
1959年にソビエト連邦の月面着陸計画によって無人のミッションが行われました。
その10年後の1969年にアメリカ合衆国のアポロ11号が最初の有人着陸となります。
最初に月面に踏み入れたのはアメリカ人のニール・アームストロングで、1972年のアポロ17号のジーン・サーナンが最後に歩いています。
その後、月には無人機のみのミッションとなっています。
直径3,475kmで、質量:7.35×10^22kgです。
地球の約1/4のサイズで、1/81の質量です。
表面温度は-233℃~123℃程度となっています。
軌道周期:27.3日
表面温度:-233~123℃
地球の衛星で、年平均で3.8cmの速さで地球から遠ざかっています。
100年前の月は現在の月と比較して相対的に離れています。
月と地球の位置関係がずれることで、現在27,3日で地球を周回していますが、周回する日数が長くなっていきます。
地球の各地で起こっている満潮と干潮は、月の引力で引き起こされます。ちなみに遠心力ではありません。
月の引力により、地球そのものも変形しており、潮汐力(tidal force)と呼んでいます。月の引力により地球は十数センチ程度押し上げています。
潮汐力は海以外にも火山の噴火にも影響されることが分かっており、雲仙普賢岳の火砕流、三宅島の噴火にも影響していることが分かっています。
地球から月への影響だけではなく、地球から月にも影響があります。
地球の引力によって月にも地震があることが分かっています。
宇宙飛行士が月面に訪れた際に地震計を使用したところ、月面下数キロメートルで小さな地震が発生していることが観測されています。この事実から科学者たちは地球と同じような核が存在されていると考えられています。
まだ月面着陸計画が成功する前に、1958年にアメリカ空軍は月で核爆弾を爆発させる極秘計画「プロジェクトA119」がありました。
宇宙開発がソビエト連邦に先行されていたことから検討されており、アメリカ軍関係者の中には、月を軍事基地として利用することや月面に核兵器発射場を建設する考えもあったそうです。