2019-11-15 【宇宙機と通信機】動く人工衛星を追う電波 人工衛星部 地上システム部 電波は減衰する 電波は、光であることを知っているでしょうか。 正確には、光の中に電波の性質をもっています。 光が遠く離れると、ぼんやりとした光になったり、光が小さくなって見えることがあると思います。 電波も同じです。 電波も遠く離れると、届かなくなったり、スマホのアンテナマークが小さくなったりすると思います。 なぜこんなことが起きるのか、理由は遠いからです。 まだ理由はあります。物体がたくさんあるからです。 続きを読む
2019-11-14 【宇宙機と電波】電波も試験する人工衛星 人工衛星部 品質保証部 熱構造部 電波を知るのはなぜか 電波を見てみたい人がいたらしい。 見てみたければ、携帯電話というかスマートフォンのアンテナマークを見てみると、どれだけの電波が自分に当たっているか分かります。 続きを読む
2019-11-13 【宇宙機と安全】システム安全について考える ロケット・ミサイル部 人工衛星部 品質保証部 システム的な安全とは 宇宙開発はミサイル開発と切っても切り離せない関係にあります。 初期の宇宙開発ではミサイルあるいはロケット失敗に伴う事故から、安全設計という考え方が生まれたらしいです。 安全設計をシステム設計に取り入れたものをシステム安全と呼ばれており、NASA SyStemsEngineering Handbookとして1989年にまとめられました。 システム安全の根本にあるのは、人間、環境、およびミッションとそれに関わる資産に影響を与えないことにあります。 システム安全は、リスクあるいはハザードをコントロールするところにあります。 続きを読む
2019-11-12 【宇宙機とノイズ】人工衛星のノイズが影響するものは ロケット・ミサイル部 人工衛星部 地上システム部 電力・電源部 ノイズは、自分の人工衛星とロケットのため 宇宙機においてノイズはどういう存在なのでしょうか。 ジャミングという言葉を聞いたことがあるかと思います。 人工衛星も類にはもれず、ノイズはジャミングとなり主に通信関係で邪魔になります。 ノイズとは雑音とも訳されるように、必要な信号を埋もれさせます。 例えると、都会のスクランブル交差点や学校の休み時間、大学の食堂の中心でイヤホンしながら音楽を聞く状態です。雑音にまみれて音が聞き辛く、音量を上げるでしょう。 続きを読む
2019-11-11 【宇宙機とケーブル】宇宙用ケーブルは肉体でいう血管・神経 熱構造部 人工衛星部 電力・電源部 品質保証部 フッ素樹脂ケーブルは少し硬くて、高い 宇宙用ケーブルはいくつかあり、フッ素樹脂によるケーブルはその一つです。 耐溶剤性、耐薬品性の高いテフロンがフッ素樹脂の一つですね。テトラフルオロが含まれる化合物なんですね。 フッ素樹脂ケーブルは、フッ素化合物の特性もあり、硬いのです。さらいアウトガスの発生しにくく、コンタミネーションの特性としても有利です。 ただ、硬さはケーブルにおいては、配線が難しくなるために不利になります。 ケーブル/電線が硬いと、ケーブルの跳ね返りが発生してしまいます。 続きを読む
2019-11-10 【宇宙機と材料】シリコーンと熱の関係 熱構造部 電力・電源部 人工衛星部 シリコーン系の接着 シリコーン接着剤は、人工衛星でなくとも使った人は多いと思います。人工衛星でも使用されることは多いです。 人工衛星ではエポキシ系とシリコーン系の2つがもっとも使われます。 エポキシやシリコーン以外にもアクリル系やブタジエンゴム系、ニトリルゴム系など世の中には接着剤がたくさんありますが、この二つが謁見しています。 続きを読む
2019-11-09 【宇宙機と火山】確立してきた人工衛星による火山観測 人工衛星部 人工衛星による取得データと火山活動 人工衛星で火山を観察するという記事から人工衛星データの使用方法をまとめてみました。 光学画像:火山の噴火、溶岩の流出、被害状況 近赤外・紫外域画像:噴煙の影響状況、火山の被害状況 SAR画像:地殻変動(5cm程度)で事前の予兆、事後の地殻変動、火山活動の収束 まあ、だいたいこのぐらいになります。 続きを読む
2019-11-08 【宇宙機と電子部品評価試験】通常品質の宇宙用電子部品 人工衛星部 品質保証部 宇宙用でなくても使える 高品質、耐放射線性と言われる宇宙用電子部品ですが、一般に売られている電子部品との違いは何でしょうか。 続きを読む
2019-11-07 【宇宙機と宇宙線】人工衛星の寿命と宇宙線について 人工衛星部 電力・電源部 とりあえず人工衛星と動物の寿命と比較してみた 宇宙と放射線でしらべると、どこもかしこも長期にわたり安定した動作を欲しがります。 宇宙に打ち上がると、一部の人工衛星を除き、修理することは不可能である。小型人工衛星はほぼ不可能と言ってもよいでしょう。 人工衛星はだいたいムササビと同じくらいの6年から10年くらいの寿命で活動します。小型人工衛星はだいたいシマリスと同じくらいの2年から8年ぐらいの寿命で活動します。 続きを読む
2019-11-06 【宇宙機と使用具材】トレーサビリティと材料証明とロット 人工衛星部 熱構造部 ロケット・ミサイル部 品質保証部 トレースするために必要な情報であるロット番号 過去からの人たちはどうやって気づいたのか、電子部品の性質はロット(Lot)によるところが少なからずあるらしい。 続きを読む