クリーン度にはJIS規格があるんです
清浄度を保つためには、HEPA(へパ)フィルターと呼ばれるフィルターを搭載した空気清浄機が使われることが多いです。HEPAはHigh Efficiency Particulate Air Filterの略で、高性能フィルターとそのままですね。
清浄度は、日本工業規格と呼ばれるJIS規格のJIS B9920と、国際標準と呼ばれるISO 14644-1で規格が定められています。また、長く使われていた規格として米国連邦規格であるUSA Fed.Std.209Eもあります。
パーティクルカウンターで計測するのですが、呼称がいろいろあります。
計測方法や微粒子量は規格の更新によって変わる可能性があるので注意が必要です。
組織によってもなじみの表現が違うため、要求を提示あるいは受入れる際は、十分なすり合わせをしましょう。
ISO Class5:Fed.Std.209E クラス100相当
0.5μmの粒径が1m3以内に3,520個
0.3μmの粒径が1m3以内に10,200個
ISO Class6: Fed.Std.209E クラス1,000相当
0.5μmの粒径が1m3以内に35,200個
0.3μmの粒径が1m3以内に102,000個
ISO Class7:Fed.Std.209E クラス10,000相当
0.5μmの粒径が1m3以内に352,000個
ISO Class8:Fed.Std.209E クラス100,000相当
0.5μmの粒径が1m3以内に3,520,000個
HEPAフィルターによる空気清浄機以外にも、クリーンルーム用の掃除機があります。フィルターが搭載されていることはもちろん、一般用掃除機にある排気ガスをまき散らさないことが特徴です。
撒き散らさないというより、排気時に風を起こさないという方が正確かもしれません。
出典
クリーンウェアに似た服
身体からのゴミを拡散しないクリーンウェアと呼ばれるものが使用されています。
クリーンウェアにも種類があるため、単なるクリーンウェアだけでなく、清浄度によって防護する箇所やつなぎ目が違うため十分注意して購入しましょう。
購入先は、アマゾンでも楽天市場でもアスクルでもモノタロウでも、その他、科学系の製品を取り扱っているサイトで手軽に購入できます。
放射能防護服
クリーンウェアに似た衣服として放射能防護服があります。
簡易的なものはエプロン式のタイプ。いわゆる病院でX線で撮影するときに使用するものがあります。
この放射線防護服の一番の特徴は、重さにあります。
放射線は色々あるので述べませんが、数センチのプラスチックで防ぐものから、接触しなければ問題ないもの、鉛や鉄によりある程度防ぐことができます。
そのため、とても重いのです。
生物兵器防護服
同じく完全防護シリーズとして生物兵器防護服、あるいは化学兵器防護服があります。
こちらは基本気密性に優れたもので、マスクが備え付けられていることが多いです。
中には、非常用の空気ボンベを搭載していたりします。化学系の研究室には防護服はなくとも、ガスマスクぐらいは存在していることでしょう。
こちらは、ガスボンベがなければとても軽く、マスクで最初は息苦しくなることもありますが、慣れれば快適です。
ただし、気密性が高いので、素材によっては放射線防護服より暑くなります。
宇宙服
最後に宇宙服ですが、コスプレなら宇宙服は購入可能です。
見た感じとても暑そうなので夏場には着ない方がいいですね。
さらに調べるとレプリカを購入することが可能です。
ただし値段はそれなり、宇宙では絶対使ってはダメなので、宇宙船に持ち込まない様にしてください。
ちなみに、宇宙で使用できる宇宙服はだいたい11億円位なります。
小さな宇宙船と呼ばれることを考えると、安い気がしますが、個人で購入する人は非常に少ないでしょう。
雑学によくある手首に鏡がついていて、視界に入らない計器類を見て操作しているなどの工夫があったり、水が飲めたり、気圧や温度が調整されていたり、機能は抜群です。
ただし、無重力で空気がないという条件で抜群というだけです。
地上で着ていたら、簡単には動くことができないでしょう。
しかも、アメリカの宇宙服は設計寿命を超えて使い続けているようです。
1着11億以上と考えると、なかなか手を出せないのかもしれませんし、新品の場合は、何かした設計の取りこぼしがあったら死に直結するものになります。
実績あるものを使用したがるということと、高機能すぎて予算が足りなかったりしているのかもしれません。
国際宇宙ステーションが運用されている間に新製品が出てほしいですね。
ブログ作成後に発表されましたね。新型の宇宙服。