元人工衛星系熱構造システム屋が淡々と後進へ知識を残す
機械も電気の知識も、高校レベルが怪しかった自分は、どう転んだのか、宇宙業界に入りました。
宇宙業界の荒波に飲まれ、特有の知識を蓄積していったのですが、先日退職。
宇宙業界は、知識の伝承が充分でありません。
一品物の製品の製造ノウハウが、属人化・特定の人の知識によるところがとても大きいのは、宇宙業界に関わらないのかもしれません。
しかし、宇宙業界の同一製品(同一型番)は、次に製造するタイミングは数年後になります。
欲しい時に製造できないなんてことも、現実、発生しています。
NASAでは、月に向かうプロジェクトがありますが、かつてアポロ計画に携わった人間がおらず、苦労しなくてもいいことに苦労しているといいます。
日本の飛行機開発も、知識か途絶えてしまったために、MRJが苦労したと聞きます。
ロケット開発でも、一度途絶えてしまっており、引退したエンジニアが協力して、新型ロケットの開発を進めているということが現実に起こっています。
今からネットを探っても、1つに記事に対して過去の苦労した所が1,2個書かれていればいい方です。
本当に苦労した所は書かれないのです。
しかも長期スパンであるため組織にもノウハウが残らないことが多いのです。
所属している組織は、知識や経験が消えているところを目のアタリにしていました。
ただ、目の前の業務に追われてしまい、身体を潰さない様にすることで精一杯でした。
組織を離れたからこそできる、知識を蓄積していきたいと思います。
運がいいことに、小型衛星と、大型衛星のプロジェクトの両方に関わっていました。
どちらも、無事、軌道上に到達しミッションを成功させています。
歴戦というには若輩に近いですが、だからこそできることを残していこうと思います。
もちろん、宇宙業界に関わらずに色々調べて、いろいろ残していこうと考えています。
こんな人におすすめ
- 企業で宇宙関係の構造系や熱系の設計をすることになった
- お客さんが突然人工衛星や宇宙ステーションで使うものを設計あるいは製造することになった
- 面白そうだから人工衛星開発に飛び込んでみた
- 宇宙関係の何かを探して、何かやってみろと上司に言われた
- 宇宙関係のニュース記事を書くことになったがよくわからない
- 突然ニュースにでてくる人工衛星が何をしているのか知りたくなった
- NASAの日本版で何しているか知ってみたくなった
- 宇宙は夢があるけど、何の役になっているのかわからない
- 人工衛星をわかりやすく説明することになってしまった
- 宇宙だけやってきてほかの仕事に転職できるか心配だ
- 宇宙関係の就職企業検討として何をしているのか知りたい
- ITではないシステムエンジニアってなにするのかわからない
- 人工衛星に搭載される部品って何が使えないのかわからない
- 小説や同人誌のネタにしたくなった
- とりあえず宇宙について何でも知っておきたいマニアである
- 機械設計を学んだけど、人工衛星については学ばなかったけど、人工衛星の設計をやることになった
- 材料力学もやらない有機化学をやっていたけど、なぜか宇宙関係の設計製造をすることになった
参考参照程度にブログを見てもらえれば!
ブログ管理人:幡元